セ・リーグの高校出身の新人投手ではワーストの開幕5連敗を記録したのが、中日時代の小笠原慎之介(現ナショナルズ)だ。
前年夏の甲子園V腕は、16年5月31日のソフトバンク戦でプロ初先発初登板も、5回1失点で勝利投手の権利を得て降板後、リリーフが逆転を許し、プロ初勝利が幻に…。ここから負の連鎖が始まり、8月20日のDeNA戦で1対2と惜敗し、開幕5連敗となった。
9試合目の先発となった9月4日の巨人戦も、7回まで0対3の劣勢。6連敗は避けられないと思われたが、8回に味方打線が集中打で4対3と逆転したことから、思いがけずプロ初勝利が舞い込んできた。
シーズン2勝で1年目を終えたドラ1左腕は、22年に苦節7年目の二桁勝利(10勝)を挙げている。
金丸もプロ初勝利をステップに、どこまで勝ち星を伸ばすか注目される。
(文:久保田龍雄)
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