支持層だった「幼い子のママ」の拒絶感

 とはいえ、復活への道ははかなり険しそうだ。

「タレントとしての能力は同業者からもそれなりに評価されていたものの、番組で時折見せるやる気のない態度や遅刻癖がたびたび問題視されてもいました。そもそも、年上の共演者へのタメ口に嫌悪感を抱く視聴者は少なくなかったですし、好感度がだだ下がりして旬も過ぎた今、リスクを承知で番組に起用するテレビスタッフがいるかというと微妙なところです」(同)

 また、バラエティー番組を手がける放送作家はこんな指摘をする。

「もともと、フワちゃんは子どもに人気のYouTuberとして発掘され、それからテレビタレントとして頭角を現したわけです。それだけに“死んでくださーい”などの発言は非常にまずかったですね。彼女の自由奔放な振る舞いに比較的寛容だった幼い子どもを持つママなどの視聴者からも、あの騒動をキッカケにそっぽを向かれてしまった可能性は高いでしょう」

 実際、SNSなどネット上での反応も「復帰しなくてもいいのでは?」「好きにすればいいと思うけどテレビでは見たくない」など厳しい声が目立つ。

 くしくも、今月10日には「有吉の夏休み」(フジテレビ系)で共演していたタレントの“みちょぱ”こと池田美優が自身がラジオ番組「#みちょパラ」(ニッポン放送)でフワちゃんについて言及した。

 みちょぱは「女子メンバーがね、去年までは“例のあの方”がいたんですけど、その方も自然とちょっと。ちょうど1年前ですよ。色々とあっていなくなってしまったので、今回は野呂佳代さんになりまして」と9月6日放送予定の「有吉の夏休み」にはフワちゃんが出演しないことを報告した。

 前出の放送作家はこう話す。

「SNSでは『野呂さんの方がいい』『わざわざ報告する必要もない』といった意見が見受けられ、いまだにフワちゃんに対する世間の風当たりは強いと思われます。騒動の当事者であるやす子さんが謝罪を受け入れたにもかかわらず、その後も炎上が続いていたことからも分かるように、フワちゃんのイメージ悪化は根深いものがあり、テレビ復帰はかなり難しいと思います」

 たった1回の失言ながら、フワちゃんが背負った代償は想像以上に重かったようだ。

(立花茂)

こちらの記事もおすすめ フワちゃん暴言騒動でも注目された「有吉弘行」は大御所になりすぎた? 持ち味の毒舌に批判が増えたワケ
[AERA最新号はこちら]