「億り人」の銘柄選びをマネして配当金ザクザク
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 新NISAをすでに始めている人も、これからという人も、より理解を深めるために、いまいちど制度や投資方法などについて振り返りたい。過去に配信した新NISAに関する記事のなかで特に読まれたものを再配信する。(2025年6月30日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

【表】株で8億円稼いだかぶ1000さんが一生持つ配当株8銘柄はこちら!

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 35年以上の投資歴で8億円以上の富を築いた「かぶ1000」さんが一生持ち続けたい高配当株8銘柄を公開。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2025夏号」から抜粋しています】

 かぶ1000さんは現在51歳。5歳のときからコツコツ貯めた40万円を元手に、中学2年生だった1988年に株式投資をはじめた(親権者の同意あり)。

 2025年3月時点の保有資産は日本株4億8445万円、預貯金443万円、金や美術品など約1億円で総額6億円近い。

 これまでの出金額は約3億7381万円とのこと。株式市場での累計利益は「8億円ぐらい」だという。

イラスト/本人提供
イラスト/本人提供

 かぶ1000さんは「不動産や、現金化しやすい(正味の)流動資産の含み益たっぷりの銘柄」を好む。「隠れ資産バリュー株」だ。バリュー株とは、企業の本来の価値より株価が安い銘柄のこと。

 配当利回りは「1株当たり配当÷株価×100」で計算されるので、分母の株価が安い銘柄には高配当株が多い。

 株価が安い理由はさまざまだが、優良なのに投資家に注目されず、放置されている銘柄は意外にある。

 この手のバリュー株は全体相場が悪化したり、悪材料が出たりしても株価が乱高下しにくい点も魅力。

 投資ファンドが内容のわりに株価が割安であることに目をつけ、事業価値向上を狙って大量に買うこともある。MBO(経営陣や従業員による買収)や親会社によるTOB(株式公開買い付け)もありうる。

資産リッチで地味め

 かぶ1000さんが保有する104銘柄の中から「一生持ち続ける予定」の8銘柄を表にまとめた(本記事2ページ目の上参照)。

 ソフトバンクグループや三菱地所など値上がり益重視の株も含まれるが、保有株の多くは「地味め」だ。

 東京の京成線千住大橋駅前に広大な土地を持つ隠れ資産株のニッピ(医薬品原料メーカー)。現在の配当利回りは3.73%(2025年3月19日現在/以下同)だ。

 保有する有価証券の評価額が時価総額以上の岡谷鋼機(名古屋の鉄鋼メーカー)は2.13%、12期連続で減配のない矢作建設工業は5.91%、自動車向けピストンリングが主力のリケンNPRは4.85%、タイヤメーカーのTOYO TIREは4.59%。

本記事が丸ごと読める「AERA Money 2025夏号」はこちら!
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