
デビュー51周年を迎えてなお、精力的にライブを行っている。THE ALFEEの原動力とは何なのか。AERA2025年8月11日-8月18日合併号より。
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日本のバンドの「ライブ通算本数記録」を更新し続けている。来年4月には3千本の大台に達する見通しだ。
「現役でツアーをやり続けてきて今があるわけですから、ライブを続けることは、僕たちにとって健康法でもあり目標でもあるんです」(高見沢俊彦、以下高見沢)
ツアーのたび、初めて行く場所がある。今春は根室を訪れた。
「根室公演は、7〜8割が初めてTHE ALFEEを見るお客さんだったんですが、アンコールの声が本当にアツかった。うれしかったですね」(坂崎幸之助、以下坂崎)
「変わらずやっているつもりですが、新しく応援してくれる人と出会うと、時代で見方も変わるし、自分たちも変わっているのかもと感じますね」(桜井賢、以下桜井)
ちなみに、その根室公演で北海道の1千人以上のホールを全制覇!となるはずだった。「その後すぐ、『新しいホールできちゃいました』って(笑)」(高見沢)
出会いは常にある。例えば、41年ぶりの出場となった昨年の紅白歌合戦。「星空のディスタンス」を歌い始めるとSNSでトレンド入り。いわゆる「桜井お前が歌うんかい!」事件だ。
「50年やってきて、あんなに言われると思いませんでした」(桜井)
「僕たちは3人とも歌いますが、バンドは大体、真ん中が歌うと思われがちですからね」(高見沢)
「それか一番派手なヤツね」(坂崎)
「俺は衣装が派手なだけだろ!」(高見沢)
「なのに、地味にベースを弾いてた桜井が歌う。初めて僕らを意識した人にとっては面白かったと思うんです」(坂崎)
「昔、高見沢がね。日本は狭いけど1億人以上いるし、俺たちのことを知らない奴がいなくなるまでやるんだ、って言ったんです。そういう意味で、『まだまだいるな』って思えますよね」(桜井)
(ライター・小松香里)
※AERA 2025年8月11日-8月18日合併号
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