[撮影:蜷川実花/hair & make up 宮本佳和(BE NATURAL)/styling 服部昌孝/costume DIOR]
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 3日放送の「日曜日の初耳学」(TBS系・午後10時)では、今を彩る現代のカリスマたちの人生経験から本音や学びを引き出す話題の企画「リモートインタビュアー」を放送。今回は、日本中を熱狂させるバレーボール男子日本代表・高橋藍が出演する。Instagramフォロワー約270万人、カリスマ性のあるルックスでも注目を集めている彼について、特に読まれた記事を振り返る(この記事は「AERA DIGITAL」に2025年7月7日に掲載されたものの再配信です。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。

【写真】蜷川実花が撮った!AERAの表紙を飾った高橋藍はこちら

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 バレーボール界で圧倒的な存在感を放つ高橋藍選手。いつもポジティブな姿勢でチームを牽引しているが、最初からそうではなかったという。なぜ変わることができたのか。AERA 2025年7月7日号より。

 2021年の東京、2024年のパリと、二つのオリンピックに出場するなど不動の日本代表メンバーとして活躍を続ける高橋藍。

 代表での活動の一方で、3シーズンにわたるイタリアでの活躍を経て、新たな国内リーグ「SVリーグ」がスタートするのを機に昨シーズン、サントリーサンバーズ大阪に移籍した。

 大きな注目を集める中、「ベスト6」「ベストレシーブ」、リーグの発展への貢献者を称える特別表彰、さらには優勝を決めるチャンピオンシップのMVPと個人4冠に輝く活躍で期待に応えるとともに、チームを優勝に導いた。

 中でも強いインパクトを残したのは、リーグ戦を戦い抜いたあと、上位チームによるトーナメントを勝ち抜いて迎えたジェイテクトSTINGS愛知との決勝だ。

 サントリーが先勝し、優勝に王手をかけて臨んだ第2戦。高橋はアタック決定率71.43%と高い数字をマークし、18得点をあげた。

ポジティブな姿勢

「自分のプレーとしては、今シーズンの中で一番よかったかな、というぐらいパフォーマンスは高かったです」

 自らもそう振り返る。

 大一番で、チームの柱たる活躍をみせた姿は、真骨頂だった。

 リーグでも有数のレシーブ力、ここぞというときのアタックと攻守にわたりチームを支えたプレー自体もさることながら、高橋はいつもポジティブな姿勢でエネルギーを放ち、リーダーシップを示しながらチームを牽引してきた。

 それは意図してのことだ。

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