――日本語の脚本と英語の脚本を同時並行で読み進めることには、苦労もあるという。

新田:頭を切り替えなければいけないので、疲れてしまうこともありますよ。今も、まさに英語と日本語、両方あるような作品に向き合っているので、常に頭が疲れている感覚はあります。あまり分析したことはありませんが、きっと頭が英語のせりふの場合は英語モードに、日本語のせりふの場合は日本語モードになっているのだと思います。日本語だと右から縦読みで読み始めますが、英語は左から横読みで読み始めますから。決して苦ではないですが、目は確実に疲れますね。

――自身が見据える「ゴール」はどこにあるのだろう。

新田:ゴールは設定していません。この作品に出演できたことは、「日本人がハリウッド映画に主演する」という周囲の期待に応えることができたという意味で、「第一関門をクリアした」という感覚です。目標は決めていないですし、今後も明確な目標を定めることはないと思います。

 いま26歳なので、これからもいろいろなことに挑戦していきたいですし、「焦らない」ということを常に大切にしていきたい。ここまで来ることができたので、あとは上に行くしかないですし、この波に乗っていけば、きっと良いところにたどり着ける。そんな気がしています。

(ライター・古谷ゆう子)

AERA 2023年4月24日号

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