「自意識で自分を引っ張る気はてんでないんです。僕は自分が憧れている人生を自分で演出して、それを命題として自分自身を生かしている。僕は自分を可愛がっているわけでは決してない。必要なときは自分をたたき潰します。人に対して? それはかなりいい加減です(笑)。僕自身が親に、『全て自分で決めなさい』と言われて育ったので、何か相談されても、『自分で決めたら?』と言ってしまう。自分の子供に対しても、高校を卒業してすぐ、『僕は僕の人生で忙しいので、これから先は自分で生きてね』とはっきり言いました」
(菊地陽子、構成/長沢明)
※週刊朝日 2022年2月4日号より抜粋