
photo 蜷川実花
hair & make up miura(JOUER) styling 渡邊奈央(Creative GUILD) costume NaNo Art/JOYEUX、HARE/アダストリア prop styling 遠藤 歩
Snow Manの向井康二さんが第一線の写真家に撮影の神髄を学んでいく連載「向井康二が学ぶ白熱カメラレッスン」。今回は本誌AERAの表紙フォトグラファー蜷川実花さんを先生にお迎えした初回をお届けします。AERA 2025年7月14日号より。
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向井:蜷川さん、今日よろしくお願いします!
蜷川:よろしくねー! 私、向井くんのこと、AERAで何度も撮ってるよね。
向井:[ぺこりと頭を下げて]いつもありがとうございます! 蜷川さんに撮ってもらうと、もう、かっこいいから。
蜷川:ふふふ。私は、その人のいいところをどうやって掴み取るか、みたいなのが、重要なポイントだと思っていて。ピザ屋のチラシって、とってもピザ美味しそうに写ってるじゃない?
向井:写ってますね。
蜷川:プロのカメラマンがすることって、基本的にそれだと思ってるの。絶対に本人めちゃくちゃ素敵だけど、さらに素敵に撮るために私がいる。
向井:より、ってことですね!
蜷川:そう。例えばね、向井くんを撮るときはファン代表である、って気持ちで、みんなが見たいのはどんなのかな?とか、事前にいろいろ調べて、なるほど、意外とこういうのが見たいのか、って。で、じゃあ、その最上級にしようかな?とか、じゃあ、それ裏切ろうかな?とか。
向井:ああー、たしかに!
蜷川:そのなかでいちばんいいの目指すか、「見たことない、こうきたんだ」にするか、だいたいその2択で、がんばるようにしてるの。
向井:なるほど!
人の素敵なところを見つけて撮る
蜷川:だから、撮るときは、この人のここが素敵、って思うところを、1カ所見つけるんです。
向井:あ、いっこね、見つけて。
蜷川:そう。で、そこを広げて100パーセントにする。撮っている時間中に、圧倒的にその人のことを全肯定するっていう。精神論みたいになってるけど(笑)。
向井:でもいっこ見つけるのはね、大事ですよね。