阿部裕香子さん(右)、阿部文彦さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
阿部裕香子さん(右)、阿部文彦さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年7月14日号では、YUKAFUMIを夫婦で共同経営する阿部裕香子さんと阿部文彦さん夫婦について取り上げました。

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夫30歳、妻29歳で結婚。子ども2人と4人で暮らす。

【出会いは?】以前、同じ会社に所属していて、職場のクリスマス会で初めて話した。

【結婚までの道のりは?】出会いから約3カ月後、食事に行き、ヘリコプターに乗ったのがきっかけとなり交際を開始。その後、9カ月ほどで結婚。

【家事や家計の分担は?】家事は特に分担はせず、気づいた人がやるようにしている。家計は一緒にしている。

妻 阿部裕香子[49]YUKAFUMI共同経営者 Webデザイナー

あべ・ゆかこ◆1975年生まれ、三重県出身。東京農業大学卒業。「自分のやりたいこと」「仕事のやり甲斐」を模索する中で偶然出合ったホームページ制作に心惹かれ、2002年からWeb制作に従事。07年、夫とともにYUKAFUMIをスタート

付き合っている間も結婚してからも全くけんかをしたことがなかったのに、一緒に仕事を始めたら意見のぶつかり合いばかりでした。

 私は目の前の一つ一つをゆっくり積み重ねたいタイプですが、夫は効率や全体を重視するタイプ。いいものを作りたい気持ちは一緒なのに、お互いにこだわりが強く譲れなかった。二人ではどうにもならない時、助けてくれたのはクライアントです。仕事の打ち合わせをする前に、クライアントとお互いのことを知る時間を設けています。ありがたいご縁から出会わせてもらったクライアントにたくさん育ててもらいました。

 夫がコーチングを学び始めた頃、二人の関係にもそれを生かそうとしてくれていたのが印象的でした。自分と異なる意見を受け入れようとしている姿に、新たな可能性を感じたのを覚えています。

 休みの日は子どもが所属する野球チームの応援に出かけています。子どもたちが協力して純粋に頑張っている姿に、いつも力をもらっています。

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