おすすめは、1 週間の合計睡眠時間を増やすことを目標に「睡眠日誌」を付けることだ。睡眠時間が少ない日と多い日で、仕事の作業効率やパフォーマンス、体調などに差はあったかどうか。睡眠を「見える化」すれば、その違いを認識することができる。

 一方、現役を退き、自分の時間が自由になるリタイア世代の場合は、無理に睡眠時間を増やすと逆効果になる可能性が高い。加齢に伴って睡眠時間は自然と短くなっている。無理に寝ようとすると、かえって不眠になってしまうので、注意が必要だ。

柳沢正史(やなぎさわ・まさし)/筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長・教授。7月3日放送予定の教養バラエティ番組「林修の今知りたいでしょ!」(テレビ朝日)で、「2025年最新!あなたの睡眠力がわかる『全国一斉睡眠テスト全77問』」を出題し、解説を担当する
柳沢正史(やなぎさわ・まさし)/筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長・教授。7月3日放送予定の教養バラエティ番組「林修の今知りたいでしょ!」(テレビ朝日)で、「2025年最新!あなたの睡眠力がわかる『全国一斉睡眠テスト全77問』」を出題し、解説を担当する

(構成 生活・文化編集部 上原千穂)

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