
佐々木が夫に課した「細かいルール」
そんな佐々木の愛情深さは、地元・秋田で過ごした日々が影響しているのかもしれない。中学卒業後、進学した高校をすぐに中退し、秋田では“ヤンキー”だった時代もあることが一部メディアで写真つきで報じられた。モデルデビュー前の05年頃には地元のショップでアルバイトをしながら生活を立て直す日々が続いていており、そこで漫画雑誌のスタッフからスカウトされたことが芸能界デビューときっかけとなった。
女性週刊誌の芸能記者は「複雑な10代を過ごしたことが彼女の家族観の根底にあるのでは」と語る。
「佐々木は過去のインタビューで、『どんなことがあってもその人の味方でいられる夫婦に憧れる』『私の愛は、結構深いし、そう簡単にはなくならないと思う』と語っていましたが、夫を“許していない”まま一緒に暮らし、子を育てている姿には強い意志が感じられます。思春期に苦労があり、孤独を知る人ほど、『誰かに守られたい』『自分だけの家族をつくりたい』という強い思いを持ち、家庭という形にこだわる傾向があると言われます。渡部がどんな過ちを犯そうとも、『家族であること』を守り抜きたいという執念が、彼女を支えているように感じます」
一方の渡部も変化している。騒動後は地上波から姿を消したが、Netflixの「罵倒村」や「トークサバイバー2」に出演し、自らの過去を笑いに変える姿勢で少しずつ風向きを変えてきた。そしてYouTubeではグルメ系の活動も再開。今では「出役よりビジネスに興味がある」と語っており、海外富裕層向けのインバウンド企画にも関心を示している。
6月29日に配信された「女性自身」の記事によれば、佐々木は渡部に対し、「行き先、会う相手、帰宅時間、出来事すべてを報告させる」という“ホウレンソウルール”を家庭で徹底していたという。その姿は、「夫婦の再構築」というより、「家庭を統べる司令塔」といった印象すらある。逆に、渡部にとっての佐々木は「逃げられない妻」であり、「恩を返すべき相手」なのかもしれない。スポーツ紙の記者はこう語る。
「世間から袋だたきにされた渡部ですが、事後に会見という矢面に立つ選択を取ったことが、改めて一定の評価を得ています。もちろん、それだけで許されることではないが、最低限の誠意を見せたという点では、佐々木の心にも何かしら響いた可能性があります」
佐々木のように、夫のことは「許していない」けれど「離れない」という夫婦の形もあるのだろう。
(泉康一)
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