ロンブーの2人でネタを作って披露したり、ライブやイベントをしたりといった具体的な動きはほとんど見られなかった。「ロンブーチャンネル」というコンビのYouTubeチャンネルを立ち上げて、さまざまな企画を行っていた時期もあったが、現在ではこれは淳個人のチャンネルになっている。
つまり、本人たちの意識はどうあれ、ロンブーはコンビとしての活動が少なく、実質的には解散しているような状態だった。逆に言うと、解散を決めたからといって、彼らの今後の活動方針が大きく変わるということもない。
解散に悲しさがない
普通のお笑いコンビの解散には悲しさがつきまとうものだが、ロンブーの解散にはそこまでのものは感じなかった。なぜなら、彼らはもともと良くも悪くもドライな関係性を保っていて、ビジネスパートナー同士のように見えていたからだ。今回の解散についても、結婚後もそれぞれ自由に生きてきた夫婦が、定年後に話し合ってもっと自由になるために前向きな気持ちで離婚を決めた、という感じがする。
お笑いコンビの関係性とは不思議なもので、本当の間柄は当人にしかわからない。テレビの仕事が増えてくると、それぞれが単独で仕事をする機会が多くなり、コンビとしての活動が目に見えて減ってしまう人もたくさんいる。コンビとしての活動の実態がほとんどないのに、正式に解散はしていないだけの「仮面夫婦」のようなコンビもたくさんいる。
そんな中でロンブーは、あえて解散を大々的に公表することで、曖昧な関係性にすぱっと見切りをつけた。彼らが未来に進むための前向きな決断だったのだろう。(お笑い評論家・ラリー遠田)
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