「動画でも『投資はラクして稼げるものではない』ということをさりげなく強調しているつもりです」(撮影・加藤夏子)
「動画でも『投資はラクして稼げるものではない』ということをさりげなく強調しているつもりです」(撮影・加藤夏子)

(武藤)キャスティングに関しては株式投資を真剣にやっている方をゲストとして呼んでいます。相談者が台本上、やむなく質問するようなパターンは一切ないです。

みんな本気で株式投資に取り組んでいるからこそ、テスタさんたちに厳しく言われたら傷つくし怖い、という緊張感を大切にしています。

(テスタ)テレビ番組や講演で僕が聞かれるのは、初心者の方に向けての「最初は何をすればいいですか?」「気をつけることは?」「テスタさんはどうやってお金を増やしてきたんですか?」という内容ばかり。

新NISAがはじまって、毎月、何万人、何十万人という膨大な数の初心者が生まれるから、同じ話の繰り返しになるのはしょうがないか、と思いながら答えてます。

でも「学べるラブリー」だけは内容が新鮮なので僕自身も楽しい。株主総会をテーマにしたり、半導体関連だけをやったり。株式投資の奥のほうに進んでいってる実感がありますね。

(武藤)新NISAのはじめ方は誰が話しても、どうしても似ちゃいますから。せっかくテスタさんに出演してもらっているので、テスタさんが総利益100億円という実績を作られた、そのエッセンスを引き出していければ大成功なのかなと考えています。

予算増えている

(テスタ)動画制作の費用対効果はどうですか? これだけ視聴回数が伸びて、ユーチューブからお金は入ってくると思いますけど制作費も高いからペイしませんよね。

――確かに、ゲストも豪華で。その方々への出演費だけでも大変そうです。

(武藤)お金はかかっていますが、会社としてOKの判断なので、毎年予算が下りています。

(テスタ)予算は増えてます?

(武藤)はい。「学べるラブリー」以外にも部署全体で多くの動画を作っていて、内容もいいから、もっとお金をかけて数を増やしましょう、質のいいものにしましょう、という話になっています。

(テスタ)昔は企業の宣伝といえばテレビやラジオのコマーシャルが主流でしたよね。今はネットの広告費がテレビより上と聞きます。

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