
楽天投信投資顧問を率いる東(あずま)眞之社長を訪ねた。市場全体の値動きに連動するインデックス型投資信託を草創期から知る東社長。資産運用会社の「中の人」が思い描く投資信託ビジネスの方向性は? 2024年の純資産総額伸び率トップの「楽天・プラス」シリーズで利益は出ているのか。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2025夏号」連載「社長のカネとメシ」第11回から抜粋しています】
【表】 最新・新NISAの人気投信ベスト30!「楽天・プラス」は何位?
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新NISA初年の2024年に純資産総額の増加率が4ケタを記録した投資信託が2本ある。
低コストのインデックス型投資信託、「楽天・プラス」シリーズの「S&P500インデックス・ファンド」が2889%上昇、同シリーズ「オールカントリー株式インデックス・ファンド」が2981%上昇(※)。
2本とも楽天投信投資顧問が2023年10月に設定し、たった1年で残高が約30倍になった。
増加「率」ではなく増加「額」で見ると、ご存じ「eMAXIS Slim」シリーズの「米国株式(S&P500)」「全世界株式(オール・カントリー)」が王者。
それぞれ1年で3兆円超も増えて上位を独占したが、率では楽天・プラスの2本が勝っていた。
「いい手応えがあった」。
ロケットスタートは東社長のイメージ通り、いやそれ以上だったようだ。
「私がSMBC日興証券から楽天証券グループへ移った直後の2017年に現在の『楽天・インデックス』(当時は「楽天・バンガード・ファンド」)シリーズを立ち上げ、残高を積み上げていました。
楽天ブランドの認知が進んでいたので楽天・プラスの躍進も期待はしておりましたが、想定以上でした」

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