漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏さんが「だが、情熱はある」(日本テレビ系 日曜22:30~)をウォッチした。
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近年「たりないふたり」という漫才ユニットで、屈折した負の感情を笑いに転じてきた南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭。
自意識過剰の人見知り、ある意味似た者同士な二人の青春を描くドラマが始まった。しかも二人を演じるのはジャニーズの森本慎太郎(山里役)と高橋海人(若林役)。
「誰も知らない明石家さんま」というバラエティー内で、さんまの青春をドラマ化する時、だいたいめちゃくちゃイケメン(菅田将暉、北村匠海、斎藤工ほか)がさんま役を演じてきた。
あれは「こんなイケメンなわけないやろー」というツッコミを織り込み済みの配役だと思うけど、本作にはそんなウケ狙いはチラつかない。
ちなみに山里役の森本は、同局「ZIP!」内で放送されていた芸人・錦鯉の半生をドラマ化した「泳げ!ニシキゴイ」で、のりのりまさのりこと長谷川雅紀を演じている(本作とはスタッフ、出演者がけっこうダブる)。
これはね、全然違和感なく見られた。そもそも長谷川自体が「まんが日本昔ばなし」のキャラクターみたいだからか? 山里と若林がまだ生々しすぎるのか。