
4歳から18歳までインターナショナルスクールに通い、米国の大学に進学したタレントの関根麻里さん(40)。母親が英語が堪能だったこともあり、幼少期から自然と英語を学んできた。高校卒業後の進路を考えたとき、何を大切にしていたのか。米国での経験が今にどう生きているかを振り返った。
【写真】海外大を首席卒業した関根麻里さん 卒業式で充実の笑顔
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――海外の大学に進学した経緯を教えてください。
大学進学を意識したのは高校生の時です。年少からインターナショナルスクールに通っていたので、このまま英語で勉強を続けていきたいと思ったのと、親元を離れて暮らしてみたいという独立心が芽生えてきた時期でした。インターに通っていると、日本の大学を受ける場合は大検(大学入学資格検定<現・高校卒業程度認定試験>)を取得しないと受けられない場合があります。私の場合、当時は大検なしで直接受験できる日本の大学は3校ほどしかありませんでした。その3校から選ぶとなると選択肢が狭いので、海外の大学も視野に入れていました。「何を学びたいか」「どういう経験をしたいか」と自問自答をしていく中で、コミュニケーションについて学びを深めたいと思ったんです。
――海外の大学情報はどのように調べましたか?
「カレッジフェア」という、海外の大学の代表者が来日する合同説明会のような場に足を運びました。私が参加したのはアメリカの大学に特化したフェアだったと記憶しているのですが、様々な州から集まった大学の担当者に質問できました。あとは、学校のスクールアドバイザーに相談したり、大学のパンフレットを見たり、ネットで調べたり、本を読んだり。その中でも、実際に海外の大学に進学した先輩の生の話は参考になりましたね。
キラッキラな目をした男子学生
――結果的にアメリカ・ボストンにあるエマーソン大学に進学されましたが、どのように大学を決めたのですか?
大学を決める優先順位として、「何を学びたいか」が最上位にありました。学びたかったコミュニケーションの授業プログラムを重視した時、エマーソン大学では1年生から実践的な学びを得られる点に惹かれました。実際、入学してすぐに興味のある勉強ができました。関心のある分野でも、勉強してみたら「ちょっと違うかな?」と思うことがあると思います。その場合、早い段階で軌道修正ができる制度は魅力的でしたね。
進学前、実際にボストンに足を運び、キャンパスツアーに参加しました。案内人は大学1年生の男子学生だったのですが、彼の目がキラッキラしていて。実際に通っている学生が生き生きとした表情をして、楽しそうに話している様子に強く心が動かされたことも大きかったです。
――大学では飛び級をして3年間で卒業されただけではなく首席でもありました。語学面で不安がなかったことは海外の大学を選ぶ上で大きなアドバンテージでしたか?
そうですね。もし言葉がわからない国への留学となると、まずは語学の勉強が必要になります。英語でコミュニケーションが取れることで、一つの不安要素は消えました。でも、英語ができたとしても、違う文化の国で住むのは別の話。私が使っていたのは、“日本に住んでいながらの英語”だったことを現地で突きつけられました。例えば、コミュニケーションにおいて無意識に謙遜の要素が含まれることが、「日本特有だったんだ」と発見する出来事がありました。