1959年、チェ・ゲバラと共に親米のバチスタ政権を倒し、キューバ革命を成し遂げたフィデル・カストロ。反米姿勢をあらわにして旧ソ連との関係を深め、1962年にはあわや米ソ核戦争かと世界中が震撼(しんかん)した「キューバ危機」の舞台にもなった。医療と教育が無料の国をつくり、質素と勤勉を愛し、国民から絶対的な信頼を得ていた。
キューバという社会主義国が急激に資本主義化していると耳にし、「フィデルが生きているうちに行かなくちゃ」と気軽に選んだバカンス先で、まさか訃報に接するとは……。キューバの長い一日を写真でリポートする。
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写真・文/ライター・新井晴