ファンによるホテル争奪戦は苛烈を極めるが、コロナ禍前とは状況も異なる。インバウンド需要は地方都市にも広がり、日本政府観光局によれば、今年3月時点で訪日外国人観光客数は1000万人を突破。過去最速だという。
「コロナ前は国外からの観光客が多くても3割ほどだったんですが、今は7割に迫るほどです。外国人観光客はかなり前もって予約されますし、嵐のコンサート日程が発表されるころにはホテルが外国人観光客で埋まっているということも十分にあり得ます。宿泊難民がこれまで以上に、かなりの数出るんじゃないかと思っています」(福岡市ホテル旅館協会の担当者)
宿泊施設をめぐって、さらなる激戦は必至だ。SNSではすでに〈(チケットが)当たる前提でシングルツイン予約〉〈ツアー発表してからホテルおさえても遅いからある程度候補日を予想して予約しておく〉といったコメントが並ぶ。
ファンクラブの動画では、最後のコンサートはファンクラブ会員が優先的に申し込め、ファンクラブの新規入会は一時的に停止するとも発表された。プレミアチケットをめぐり、転売などのトラブルも懸念される。
国民的な人気を誇った嵐のラストツアー。誰もが納得できる運営を期待したい。
(AERA編集部 秦正理)
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