第46回報知映画賞の授賞式での田中圭と永野芽郁(写真:アフロ)

クズ男役も似合う向井理が本命か

 ではいったい、誰が田中の代役になるのか。田中は演じる役の幅広さで知られるが、中でも“クズ男役”に定評がある。例えば、2017年放送のドラマ「東京タラレバ娘」(日本レビ系)では、主人公の親友と不倫関係を続けるサラリーマン役を演じ、18年放送のドラマ「獣になれない私たち」(同)でも、主人公の恋人だが元カノを家に居候させているダメ彼氏役を好演。最近も昨年放送された「わたしの宝物」(フジテレビ系)で、主人公の夫で大手商社に勤める会社員だが妻に厳しく当たる男性を演じ、そのモラハラぶりが話題になった。長年にわたってクズ男役を演じており、そうした役もしっかり引き受けることができる俳優が今後、田中のポジションにハマっていきそうだ。

 また、田中は19年発売の「anan」(マガジンハウス)のセックス特集で表紙を飾ったこともある。表紙では上半身裸で肉体美を披露し、グラビアではシャワーシーンも掲載された。そのセクシーぶりが大きな反響を呼んだところを考えると、色気も併せ持っていることが重要だろう。そうした点を鑑みて、業界人から真っ先に名前が挙がるのが「向井理」だ。

「向井さんは、高身長かつ小顔のスタイル抜群なイケメンで色気もあります。また、昨年放送された『ライオンの隠れ家』では、暴力による家庭支配といったゆがんだ愛情を持ち、主人公たちと対峙(たいじ)するDV夫役をリアルに演じて反響を呼びました。一方、ドラマ化・映画化された『パリピ孔明』では、中国三国時代の名軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、歌手を目指すヒロインを成功に導いていくという特殊な役柄を好演するなど、役の幅も広い。若い頃はイケメンぶりだけが先行していましたが、現在は愛妻家な一面もあり、年を重ねるごとに味も出てきています。スキャンダルの心配もなく有力候補と言っても良いと思います」(同)

 他にも代役候補を挙げるのは、前出の週刊誌記者だ。

「色気でいえば、斎藤工さんも挙げられます。昨年放送のドラマ『海に眠るダイヤモンド』では炭鉱作業員役を演じていましたが、ずぶぬれになるシーンが多く、SNS上では水にぬれた斎藤の色気を称賛する声が続出しました。また、田中と同じ塩顔系で40代になってより色気も際立っているディーン・フジオカさん。4月ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』で、エリート官僚で育休中のパパ役を演じていますが、22年放送のドラマ『星降る夜に』では、イメージと異なるポンコツ新人医師役を好演するなど、役の幅を広げている印象です。もし代役となった場合は本人の負担も大きいですが、田中の仕事が減ると同時に評価をさらに上げる俳優は出てくると思います」

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