
後期の話ですけど、「君に、胸キュン。」でテレビに出ていたときの感じとか、それこそ「増殖」(YMOのアルバム/ユニット「スネークマンショー」のコントが収録されていた)もそうだし。それもメンバーの皆さんのキャラクターですよね。めちゃくちゃ人間味がある3人だし、それぞれキャラが違っていて。
――いろんな表情を持ったグループだったと。OKAMOTO’Sも影響を受けているのでは?
そうですね。YMOはビートルズの「デイ・トリッパー」をカバーしていて、鮎川誠さん(シーナ&ロケッツ)がギターを弾いていて。「ファイアークラッカー」(マーティン・デニーの曲)のカバーもそうですけど、ルーツにある曲を取り上げたり、そういうクロスオーバー感には影響を受けているかもしれないです。いわゆるミクスチャーの先駆けですよね、YMOは。でも、よくわからないんですよ。たくさん資料が残っているし、細野さんにもウザいくらいにYMOの話を聞いてるんですけど、「なんでこんなことができたんだろう?」って。そういう意味ではビートルズに近いかもしれないですね。いろんな研究があって、解剖されまくっているのに「それにしても良すぎない?」っていう。
YMO初の海外公演の音源、映像がリリースされた
――聴き込んでも分析しても“わからない”。それもYMOが世界に支持され続けている理由かもしれないですね。4月に1979年に行われた初の海外公演の音源、映像を収めた『YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY』がリリースされましたが、ハマさんの注目ポイントは?
まず、こういうアイテムが発売されること自体がめちゃくちゃ嬉しいです。さっきも言いましたけど、特にTHE GREEK THEATERのライブはずっと観ていたし、コロナのステイホームのときも細野さんのプレイもコピーしてたので。(サポートミュージシャンとしてツアーに参加した)渡辺香津美さんのギターが入っているのもいいですね。