
YMOが再び注目を集めている。
細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一によるイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)は1978年に結成。コンピューター、シンセサイザーなどを取り入れたテクノ音楽の先駆的存在として、世界的な評価を獲得してきた。
YMOは今年スタートした音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」で「SYMBOL OF MUSIC AWARDS JAPAN」に選出。さらに1979年に行われた初の海外公演の音源、映像をコンパイルした『YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY』がリリースされるなど、結成から45年以上経った現在でも様々なアクションが続いている。
多くのミュージシャンに影響を与えているYMO。細野晴臣と交流があり、YMOのコアなファンでもあるハマ・オカモト(OKAMOTO’S)にYMOの魅力について語ってもらった。
「ガラケーの着信音のやつだ!」
――ハマさんがYMOの存在を知ったのはいつ頃ですか?
最初はガラケーの着信音ですね。僕らの世代(1991年生まれ)は中学生くらいの頃から携帯電話が普及したんですけど、着信音として「ダース・ベイダーのテーマ」とか「ライディーン」が入っていて。その後、YMOを知って曲を聴いたときに「ガラケーの着信音のやつだ!」と(笑)。
――なるほど(笑)。
YMOをちゃんと聴いたのは、中2で楽器を始めて、バンドをやるようになってからですね。先にはっぴいえんど(細野晴臣が在籍したに伝説のロックバンド)を聴いて、細野さんのことを知って。その後YMOを聴いたんですけど、ほとんどがインスト曲だし、最初はピンとこなかったんです。YMOのすごさがわかってきたのは、スタジオミュージシャン(ベース奏者)としての細野さんを意識するようになってから。そこからYMOの聴こえ方が変わってきて、ライブ音源もめちゃくちゃ聴くようになって。特にTHE GREEK THEATREのライブ映像は擦り切れるまで観てましたね。