春の園遊会に出席し、「松山テント」周辺で招待者交流する愛子さまと佳子さま。愛子さまも佳子さまも自ら話題を広げ、緊張する招待者を気遣った=2025年4月22日午後2時28分、東京・元赤坂の赤坂御苑、JMPA

 別の招待者の女性が思わず、「お顔が小さくていらっしゃる」と漏らすと、佳子さまは手をふって、「いやいや」と照れた表情。

「私にも『おきれいですね』と、気を遣って下さった」

 と振り返る。

 笑顔に癒やされました――、そんな評判でもちきりだったのは愛子さまだ。

「愛子さまは、おひとりでいらっしゃるときよりも、お話しされているときの笑顔が生き生きと輝いていらっしゃる」

 そう話すのは、夫の同伴で東北地方から来たという年配女性。

 愛子さまは招待者が緊張のあまり声が出せないと気づくと、

「食事はいかがでしたか」「どちらかいらしたのですか?」

 話題を振り、さらに話を広げるなど、細やかな気遣いを見せていたという。

春の園遊会に出席し、「松山テント」周辺での招待者との交流を終えて、中の池沿いの小道を歩く愛子さま。緊張して言葉が出ない招待者にも、「お食事はされました?」などと話のきっかけを自らつくる心遣いを見せた=2025年4月22日午後3時12分、東京・元赤坂の赤坂御苑、JMPA

 園遊会は両陛下主催の行事。愛子さま、佳子さまをはじめとする若い世代のプリンセス方は、接遇側として細やかな気遣いを見せていた。

「さすがは皇室のプリンセス」「若い皇族方も立ち振る舞いが素敵でした」

 招待客たちのそんな感嘆の声が会場のあちこちで漏れた、春の一日だった。

(AERA 編集部・永井貴子)

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