
別の招待者の女性が思わず、「お顔が小さくていらっしゃる」と漏らすと、佳子さまは手をふって、「いやいや」と照れた表情。
「私にも『おきれいですね』と、気を遣って下さった」
と振り返る。
笑顔に癒やされました――、そんな評判でもちきりだったのは愛子さまだ。
「愛子さまは、おひとりでいらっしゃるときよりも、お話しされているときの笑顔が生き生きと輝いていらっしゃる」
そう話すのは、夫の同伴で東北地方から来たという年配女性。
愛子さまは招待者が緊張のあまり声が出せないと気づくと、
「食事はいかがでしたか」「どちらかいらしたのですか?」
話題を振り、さらに話を広げるなど、細やかな気遣いを見せていたという。

園遊会は両陛下主催の行事。愛子さま、佳子さまをはじめとする若い世代のプリンセス方は、接遇側として細やかな気遣いを見せていた。
「さすがは皇室のプリンセス」「若い皇族方も立ち振る舞いが素敵でした」
招待客たちのそんな感嘆の声が会場のあちこちで漏れた、春の一日だった。
(AERA 編集部・永井貴子)