春の園遊会に出席し、「松山テント」付近での招待者との交流を終えて、中の池沿いの小道を歩く愛子さま。目が合うとにっこりとほほ笑む愛子さまの様子に、「プリンセスに癒されました」との声が漏れた=2025年4月22日午後3時11分、東京・元赤坂の赤坂御苑、JMPA
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 天皇、皇后両陛下が主催する春の園遊会が4月22日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれ、約1400人が出席した。今回は、62年ぶりに形式を大きく変更。皇室の方々が歩く経路を三つに分けた。新しい試みは、おおむね成功。新緑と四季の草花で彩られた赤坂御苑は笑い声に包まれ妃殿下やプリンセスたちの魅力的な横顔も見せてくれた。

【写真】美しい!愛子さまの気品ある水色の振袖姿に、思わずため息…

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 天皇陛下雅子さまそして宮内庁が検討を重ねて実現した「新生・園遊会」。食事を提供するテントの数を増やし、皇室の方々が歩く経路を3つに分けて、赤坂御苑全体が広く活用された。

 招待者は「両陛下と懇談ができれば…」「愛子さま佳子さまの姿を拝見したい」と、それぞれ目的のエリアに移動して皇室の方々を待つことになる。

 愛子さまや佳子さま、彬子さまや承子さまら、若い世代のプリンセス方のルートはやや移動距離が長い。

 袖の長い本振袖で動きづらそうな愛子さまや佳子さまが、それでも予定時間に合わせようと懸命に小走りで赤坂御苑内を移動する場面もあった。

 決められた短いルートを陛下と皇族方が一列に進むだけであったこれまでの園遊会に比べて、皇室の方々が春の赤坂御苑を行き来する光景は招待客にも新鮮な印象を与えた。

 新緑の草花を背景に歩く佳子さまの写真や映像は、まるでブロマイドのようで、どのカットも「ポージングが完璧」に見える。

春の園遊会に出席し、「松山テント」周辺での招待者との交流を終えて、中の池沿いの小道を歩く佳子さま。どの瞬間を切り取っても完璧なポージングと美貌に招待者も感嘆の声をあげた=2025年4月22日午後3時12分、東京・元赤坂の赤坂御苑、JMPA

 招待客の女性は、こう振り返る。

「佳子さまは、招待者がなんとか交流したいと勇気を振り絞ってひとこと、ふたこと何かをお尋ねしている心情を理解していらっしゃるのでしょう」

 招待者が何か話したそうな様子であれば、佳子さまはすばやく察知して足を止め、腰を少しかがめて目線を合わせていたという。

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