
15日放送の新番組「プラチナファミリー 華麗なる一家をのぞき見3時間SP」(テレビ朝日系・よる7時)は、特別顧問に黒柳徹子を迎え、小泉孝太郎と高嶋ちさ子が華麗なる一家をのぞき見するバラエティ番組。過去に掲載された高嶋ちさ子のインタビュー記事を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2020年4月13日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
【写真】ステージ衣装はグッと妖艶に…ドレス姿の高嶋ちさ子さんはこちら
* * *
親子の関係や夫婦のあり方は、誰にとっても永遠のテーマだろう。バイオリニストであり、2児の母でもある高嶋ちさ子さんが、ダウン症の長女と2人暮らしをする父で音楽プロデューサーの弘之さんと家族について語り合いました。
ちさ子(以下ち):私は昔から「お前は多摩川の橋の下で拾われた」って言われてたんです。
弘之(以下弘):言ってないよ、そんなこと。
ち:いっつも言われてた!家も(多摩川に)近かったし。言われて「あ、そうか。やっぱりな」って。「私は違うよ、あんたたちとは違うよ!」って思ってた。
──お姉さんとお兄さんは、橋の下ではない?
ち:あの2人は別格です。長男は期待が高かった。
──橋の下の子が一番出世。
弘:そうね。
ち:ハングリー精神ね。
弘:3人みんなしっかりやってくれていて安心ですよ。孫は親たちに任せたい。
ち:任せてください。
弘:次男はチェロがうまいもの。いつか次男のおじいちゃんって言われるのを待っている。
ち:まったく“親”バカでしょう。
弘:これまで「高島忠夫の弟」でしょ。続いて「高嶋政宏・政伸の叔父」。最近は「高嶋ちさ子の父」だもの。でも、今は楽しみ。いつか「次男の祖父」と言われるのが。
ち:2人はよく似てるんです。やったらよくしゃべるとことか。しかも誕生日まで一緒! 彼は人の懐に入るのが上手。ちょっと人たらしなんです(笑)。先生に「君だけしかいない」みたいなことを言う。外でいろんなことを言ってその人をいい気持ちにする。「だけど、ママが一番だから」とか家でぼそっと言う。
弘:ただ、孫が生まれた時は、正直に言って心配だったな。長女(未知子さん)がダウン症でしょう。ひょっとしてという不安が。
ち:20歳まで生きられないと言われた姉。それが今や、57歳。
弘:3年前に家内も亡くなって。食事は、朝はいつも未知子が作ってくれる。味はいまいちだけど(笑)。家内が亡くなった後、もし僕一人だったら、生きられなかったと思う。未知子がいたから、ここまでやってこられた。