新たな夫は父親であり、サポーター

――「元夫との間に子どもがいる上での再婚」は難しいとされています。土屋さんは結婚を3回しているわけですが、気をつけたことはありますか?

 再々婚をして、新たな夫と一緒に住むようになっても、それは私とその人の関係の話。その人は必ずしも“子ども全員の父親”ではないんですよ。父親でもあり、サポーターとして一緒に暮らしている感じです。

 一つ屋根の下なので、みんなで仲良くやっていこうという気持ち。「みんなで笑顔になろう」「みんなで助け合おう」ということだけを芯に持っていればいい。細かくやってしまうと、お互いに苦しんでしまうから。夫に対しても、「お父さんらしくいてほしい」なんてことは求めないですしね。

――澄海君と心羽君にとってはサポーターということですね。再々婚された当初、2人はどんな様子でしたか。

 結婚するときには、すでに夫と子どもは仲良くしていました。私は一緒に遊んでいるときに「子どもたちが自然に会話をしているかどうか」は、よく観察していました。

 うちの母は、私たちを育てるときに「子どもを最後まで守るのは、私だ」とずっと言ってくれていました。私も“子どもを守る気持ち”はとても強いです。

 本当は全ての大人が子どもに対してそう思ってくれたらいいですよね。大人のみんなが子どもを大事にする世界、命がけで守る世界をつくっていけたら、どんなにいいかって思いますね。

(聞き手・加藤弓子)

※【後編】<土屋アンナ41歳と母・眞弓67歳の絶妙な距離感 「品格があるのに破天荒」「一緒にいると刺激」>に続く。

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