
結婚当初は夫と「大きなズレ」があった
それ以降は「おはよう」のあいさつに続いて、「今日は〇〇の収録にいってきます」といったたわいない内容が毎日送られてくるようになった。最初はなんとも思っていなかった山口さんだったが、次第に気持ちが変わってきた。
「子どもと仕事だけのやさぐれた生活をしているなかにメールが来る、っていうだけで、なんとなくハッピーな気持ちが芽生えてきたんです。たまに朝メールが来なかったりすると、『なんだか今日は遅いな』って気になるようになっていって、そこから少しずつメールをして、連絡を取るようになっていきました」
田中さんはとにかく、誠実に山口さんに向き合ってくれた。そのことが山口さんの心を動かし、恋愛に発展し、2015年の10月に入籍した。爆笑問題の太田光さん、光代さん夫妻がウェディングフォトの撮影をプレゼントしてくれて、家族4人で撮影した写真が、2人の結婚式代わりになった。
田中さんの姿勢は結婚後も変わることなく、「家族の幸せが自分の幸せ」「家族の幸せのために自分は存在している」という思いをひしひしと感じている。しかし、生活面では結婚当初はかなり大きなズレがあり、それを少しずつすり合わせてきたのだと山口さんは話す。
「一緒に暮らしだした頃は、家事もしないし、夜仕事が遅かったら朝起きてこない、という彼のペースを崩さなかったんですね。でも私が『週末も生放送で家にいないんだったら、平日の朝に起きないと本当に子どもに会えないよ』と話をしたら、そこから朝起きてくれるようになりました。家事も、私が全部やっちゃうのもあって全くしなかったんですが、3番目の子がおなかにいるときに、私が体調を崩してしまって。そのときに『自分もなにかしないとこの家が回らない』と思ったのか、少しずつやってくれるようになりました」