
「紅茶ティーバッグ事件」の真相
といっても、昨年やっとゴミ出しをできるようになり、結婚して10年かけて洗濯物を干せるようになったぐらい、という。山口さんは家事は丁寧にしっかりとやりたいタイプのため。いろんなことを気にしてしまい、田中さんに対して怒ってしまうことも多々あるという。
「この前も私のセーターを洗濯機で洗われちゃって、縮んじゃったんですよ。私は思ってることをためたくないんですぐに言葉に出しちゃうんです。そうすると彼は平和主義なので、すぐに『ごめんね』って謝ります(笑)」
AERA dot.では2019年に田中さんにインタビューをしており、その中で田中さんは「紅茶を入れてあげようとしたら、ティーバッグをピッピッと揺らしたことに怒られました。そのままそっと置いておくんだそうです。完全に奥さんがルールブックですから、厳しいですよ(笑)」と笑いを交えながら語っていた。このエピソードは大きなインパクトがあるのだろう、配信から5年以上たった今でも記事が読まれている。この「ティーバッグ事件」について山口さんに真相を聞いてみた。
「じっと待つのがおいしい紅茶の出し方なのに、夫はこうせわしなく動かしていたんだと思います。昔のことなのでよくは覚えてないんですけど(笑)。2人とも家事へのスタンスも違うし、性格も全然違って、もしかしたら離婚の原因になる『性格の不一致』ってこういうことなのかなと思うんですけど、わが家の場合はそれが全部『しょうがないよね』で済んでいるって感じです」
そう家庭のことを話す山口さんは本当に幸せそうだ。ただ、40代になった今、「このまま年を重ねていくのがいいのだろうか」と思うこともあるという。そこで最近は「私も自分のことを大事にしよう」と一人で“旅”をするようになった。