車椅子姿の安倍昭恵さん(撮影/上田耕司)
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 3月21日、安倍昭恵さん(62)は都内で行われた一般財団法人「内外メディア研究会」に出席していた。会場に姿を見せた昭恵さんは、なんと車椅子姿。一体何があったのか。ケガをした時の状況などを取材した。

【写真】「骨盤骨折」したという昭恵さんの車椅子姿

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 会場に現れた昭恵さんはタクシーから降りると、運転手の助けを受けながら車椅子に乗った。その表情は元気そうだが、なぜ車椅子に乗るほどのケガをしてしまったのか。昭恵さんは会の冒頭あいさつでこう語った。

「先月、インド、タイ、台湾へ行って帰国したのですが、羽田空港で足をすべらせてバタンと転んでしまいました。そのときは打撲だと思っていたんですけれども、次の日からまたインドへ行かなければいけなくて……。そしてまたインドへ行って戻ってきてから、ちゃんと病院へ行ったところ、骨盤にヒビが入っていると。『骨盤骨折』と診断され、先生からは『骨盤はズレると大変なことになるので、とにかく安静にしてください』と言われました。ケガをしてからもう1カ月近くたつんですが、ずっと車椅子の生活を送っています」

 ただ、骨盤以外は健康そのもののようで、お酒も飲んでいるという。

「私は何事も必然であると思っております。頭を打ったり、骨折して手術をしたり、入院をしたりということではないので、車椅子であってもいろいろな所へ出向いて行くことはできます。ですから、そこでおいしいものをいただいたり、お酒も飲んでおりますので、感謝をしながら車椅子生活をさせていただいています。車椅子になると、ちょっとした段差が大変だったり、人の手を借りなくてはいけないこともよくわかりました」

 夫である安倍晋三元首相が凶弾に倒れて亡くなったのは2022年7月8日のこと。亡き夫についても触れた。

「今年の7月に主人が亡くなりまして3年になります。あっという間の日々でしたけれども、昨年、主人のおかげといいますか、トランプ大統領に『マー・アー・ラゴ』(フロリダ州にあるトランプ氏の私邸)にお招きをいただいて、会食をさせていただきました。(インドの)モディ首相にもお目にかかれましたし、ベトナムではフック元国家主席にお招きをいただきました。主人の作ってきた人脈で私も、いろんな方にお目にかかることができたと思っています。これが日本のためになればいいなと思っています。『和をもって尊しとなす』という日本の精神こそが今の混沌とした世界を救うのではないかと、私は本気で思っています。私には力はないですけれども、これからも日本のために世界のために働いていければと思っています」

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