
――でも、やはり経済に詳しい夫の存在が大きかったのでは。
2020年3月に新型コロナウイルスの世界的流行による市場の混乱を抑止するためサーキットブレーカー(取引を一時中断する措置)が発動されたときに、これまではノータッチだった夫が一言、「もし米国株を持っているんだったら“狼狽売り”だけはするなよ」と。その言葉がなかったら辛抱できずに売ってしまって、悔やみきれない結果になっていたかもしれません。感謝の気持ちでいっぱいです。
――失敗談も含めて、これまでの投資を振り返ってください。
投資を始めた17年が「怖いもの知らずのビギナーズラック期」、18年が「メンタル鍛錬期」でした。この時期はメンタルを鍛えるために中国株を買って利益確定売りや逆張りの練習もしました。しかし年末に株価は大暴落。狼狽売りをしてしまいました。翌年に1カ月で株価は戻ったのに……。信じて買った銘柄を心に負けて手放してしまうと、こんなに悔やむものかと。「“買った後悔”よりも“売った後悔”のほうが大きい」ことを学びました。
しかし、長かった……
19年が「挫折からの復活戦略期」。株価はほぼ横ばいでじれったい1年でしたがいろいろな戦略を試しました。小型株をいくつか仕込みました。この時期はまだ試行錯誤。20~21年が「コロナバブルでハイテク株暴騰期」。「狼狽売りはもう二度としないぞ」という決意のもと、持ち続けました。むしろこの時期は「コロナ禍だからチャンス。うまく切り抜けて見せるぞ」と小型のSaaS系(サービスとしてのソフトウェア)銘柄で勝負に出ました。結果、倍返しができました。このころからSNSを始めて仲間もいっぱいできました。
22年が「金利上昇で長期投資への信念試され期」。エヌビディアもテスラも半値近くになりましたが、会社の業績が悪いという理由以外では売らないと決めていたので、持ち続けました。苦しかったけれど過去の全ての経験を生かして投資を続ける自信が深まった1年でした。しかし、長かった……。