ナスダッ子さん
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 東京・銀座に投資家が集まるバーがある。その名も「STOCK PICKERS」。総資産40億円超えの常連客もいれば、その極意を聞こうと訪れる投資初心者の客もいる。オーナーも投資家。そう、ここは投資家による投資家のためのバーなのだ。公式アンバサダーであるナスダッ子さん(63)は、人気の専業投資家。人数限定のトークショーを行うと発表すれば、あっという間に定員に達する。インタビューの【前編】では、ナスダッ子さんに、投資の成功体験や投資哲学などを聞いた。

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――55歳まで株式投資の経験がなかったそうですね。

 気づいたら30年も専業主婦をしていました。本来ならば8歳年上の夫の年金で過ごし、預金を少しずつ取り崩す生活をイメージしていたのですが、今や投資で増えた資金で幼いころからの夢だった青山に部屋を借りてビジネスをやっています。生活が激変したのは、全て米国株に出合ったおかげです。

 夫が新聞記者だったのでリタイアするまで投資は投資信託しかできなかったんです。8年前、夫がリタイアしたその日に、試しにアマゾンの株を500万円分買いました。それが始まりです。買うたびに増えるので、調子に乗って投資信託をすべて解約してナスダック市場の銘柄を買いまくりました。3カ月で6000万円を米国株に投入しました。強気でしたね。

「その代わり顔に出すなよ」

――夫の理解もあったとか。

 私の性格を知っているので「投資は君に向いているよ」と。「自信があるならやってごらん」と信頼して自由にさせてもらえたのが有難かったです。「その代わり顔に出すなよ」と言われていたので、どんなときもポーカーフェースで(笑)。夫は投資をやっていません。経済部の記者だったので退職してまで家庭で株の上げ下げで一喜一憂する私を見たり、聞いたりしたくなかったんだと思います。私は投資している銘柄すら伝えていませんでした。

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