きょうだい児として悩んだ次女

 小学校から高校は、長女は特別支援学校の小学部から高等部、次女は幼稚園と同じ一貫校の付属小学校から高等学校に在籍しました。ここでもふたりとも素敵な先生方に恵まれ、「大人になっても続く好きなこと」を見つけられた期間だったように思います。

 途中、長女は何度か大きく体調を崩し医療的ケアの機器が増えたり、きょうだい児の次女は障害のある姉のことをお友達にどう話せば良いのか悩み、我が家の環境が他のご家庭とかなり違うことを嫌がったりと、ここまで来るには何度も壁がありましたが、結果的に、長女は今も元気で誰にも気をつかうことなく自由気ままに生きることができ、次女は「自分が生まれたときのようなハイリスク出産に関わる」という夢に向かって、周産期医療の従事者になるための大学に進学しました。私が勝手に「双子」というこだわりを持っていただけで、本人たちは当然ながら「自分の道」を歩いていくのですよね。新しい道が、ふたりにとって幸せな世界であるようにと願っています。

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