現在放映中の日曜劇場「御上先生」での演技が光る俳優の常盤貴子
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 18日放送の日曜ドラマ「御上先生」(TBS系・日曜午後9時)は、「最終回〜さよなら御上先生 25分拡大卒業SP〜」。 大人たちが、自分たちの利権欲しさに踏み躙ってきた子供たちの未来を、御上(松坂桃李)は取り戻すべく、生徒たちと考え、立ち向かっていく。 そして迎える卒業の日、最後の授業。3年2組を待ち受けるのは、未来の光か、それとも。この作品でキーパーソンとして話題を集めた女優の常盤貴子について、特に読まれた記事を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2025年2月19日に掲載されたものの再配信です。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。

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 今クールの民放ドラマで「No.1ヒット作」と言われるTBS系日曜劇場「御上先生」。キーパーソンを演じる常盤貴子(52)の悲哀漂う演技が好評だ。

 同ドラマは、文部科学省のエリート官僚・御上孝(松坂桃李)が受験を控える私立高校「隣徳学院」3年生の担任教師となり、日本教育にはびこる腐った権力へ立ち向かう大逆転教育再生ストーリー。

 常盤が演じる冴島悠子は、校内新聞で「不倫」が報じられて隣徳学院を辞めた元高校教師で、かつ国家公務員採用総合職試験の会場で起きた殺人事件の犯人の母親というシリアスな役どころだ。ドラマ誌の編集者が話す。

「常盤さんが演じる冴島は、不倫スキャンダルで教師を辞めた後、夫と離婚し、コンビニで働きながら一人暮らしをする女性。回想シーンではメイクとスーツでビシッときめた高校教師時代の冴島も登場し、ネット上では『退職前後の演技のギャップがすごい』と話題になっています。また、“事情があって高校教師を辞めた”という設定や、窪塚洋介の息子・窪塚愛流が生徒役で出演していることから、2002年に常盤貴子と窪塚洋介がダブル主演を務めたフジテレビ系『ロング・ラブレター~漂流教室~』を思い出し、懐かしむドラマファンも少なくないようです」

 連ドラ出演は「御上先生」が1年以上ぶりとなる常盤だが、芸能評論家の三杉武氏が彼女の“連ドラ女王”時代について振り返る。

「常盤さんといえば、豊川悦司さんとダブル主演を務めた『愛していると言ってくれ』や木村拓哉さんとダブル主演を務めた『ビューティフルライフ』、主演ドラマ『理想の結婚』など、1990年代半ばから2000年代初頭にかけて数々の連続ドラマをヒットに導きました。美人なのに女優然とした気取りがなく、キュートな笑顔が印象的で世代や性別を問わず、多くの視聴者から支持を集めました。その派手な活躍から“連ドラの女王”と呼ばれた時期もありましたが、デビューからブレークまでの下積み期間も意外と長く、そうした経験が演技力や驕りのないキャラクターにも影響しているのかもしれません」

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