
「ウッソー!」の反応に困った陛下
2年に及ぶ滞在中には、日本人観光客と遭遇することもあったようだ。
外出時には、できる限りジーンズなどのラフなスタイルで歩くようにしていた。私と顔を合わせた日本からの観光客も最初は目を疑ったらしい。若い女性から目の前で「ウッソー!」と言われたときは、「ウッソー!」の本義を知らず、どう反応していいか迷った
また、記者会見で陛下は、雅子さまとは「蜂蜜色の石の建物などが非常に印象的」なコッツウォルズや、クライスト・チャーチ・メドーを散策した話を、おふたりの間でよくしていると話した。
さまざまな出来事があった英国での生活。若き日々を、おふたりが懐かしく思い出されている様子がうかがえる。
陛下は、「私にとっての青春の記憶である」とした著書『テムズとともに』のあとがきを、こう結んでいる。
遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともに、イギリスの地を再び訪れることができることを願っている
願いがかなったオックスフォード訪問では、おふたりで一緒に新しい思い出を作ることになるのだろう。
(AERA dot.編集部・永井貴子)

