
両大合格者の15年度と25年度のランキングを比べると、学校の勢いが見えてくる。
「筆頭は、今や埼玉のトップ校に躍り出た栄東です。早・慶大、いずれも2倍以上伸びています」(井沢さん)
さいたま市にある私立校、栄東は、中学入試で毎年1万5千人近くの志願者を集める人気校だ。早稲田大の15年度の合格者数は78人で51位だったが、25年度は3倍近い217人に増え、3位に上昇。慶應義塾大の合格者は45人から95人と約2倍になり、47位から12位になった。
もうひとつ急増している学校が、07年に女子校から共学となり、名だたる進学校となった広尾学園(東京都港区)だ。医進・サイエンスコース、インターナショナルコースを擁し、グローバル教育とサイエンス教育に定評がある。海外大にも強く、近年は200人以上が合格している。早稲田大は15年度が50人で65位だったのに対し、25年度は100人で30位、慶應義塾大は13人の87位から61人の32位に上昇した。
※AERA 2025年3月24日号より抜粋
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