成長に伴い事務所を移籍する子役出身者も多い中、今も子役事務所「ジョビィキッズ」に所属し続けている芦田。

 エム・データが発表した「2024年~2025年の年末年始TVCMタレントランキング」では、放送回数・会社数ともに芦田がトップ。会社数は14社で前年に続く2連覇だった。前出の編集者が語る。

「近年の芦田さんは年に1~2本のペースでドラマや映画に出演していますが、優等生タイプの学生の役が多く、そのイメージが『日本赤十字社』や『ユーキャン』といった多くのCM起用にも影響しているのでしょう。ただ、もし大学卒業後に俳優一本でやっていくとなると、現状のままでは世間から『いつも優等生役ばかり』と指摘されかねないという心配も。芦田さんは昨年のインタビューで『悪役などにも挑戦したい』と語っていましたが、今後、イメージを覆すような役にも挑戦するのか注目されます」

ノースキャンダルだが、今後は

 今から大学卒業後の活動が注目される彼女だが、芸能評論家の三杉武氏は次のように話す。

「若くして芸能界で成功し、スポットライトを浴びた人気子役の中には年を重ねる中で挫折を経験する人も少なくなく、これだけ輝きを持続している芸能人は珍しく、稀有な才能はもちろんのこと不断の努力の賜物でしょう。多忙の中で学業にも励んで、慶応義塾大学に進学し。現在は大学生でもあるわけです。その一方、近年は『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』をはじめとしたバラエティー番組で時折ボケてみせたりと素に近いキャラクターものぞかせており、子役時代にも増して親近感は高まっている印象です。これまでノースキャンダルの芦田さんですが、今後は私生活の部分も注目を集めそうです。また、演技に関してはご本人も話しているように俳優イメージとはギャップのあるダークヒロインのような役、ドロドロの恋愛作品での演技なんかも見てみたいですよね」

 今や“国民的スター”の名にふさわしい芦田。「あの愛菜ちゃんが!?」と世間をあっと言わせるような役を演じる日がくるかもしれない。

(小林保子)

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