日本ハムの新庄監督(2021年11月の就任会見)

「藤浪が欲しい」と言っていた新庄監督

 藤浪獲得に名乗りを挙げる可能性があるもう一つの球団が、日本ハムだ。阪神OBでもある新庄剛志監督は、21年12月に日本ハムOBの岩本勉氏のYouTubeチャンネルに出演した際、「おれ、欲しい選手1人いる。阪神の藤浪」と明かし、「おれの所に来たら、もう化ける」と強調していた。新庄監督が日本ハムの監督に就任したのは21年11月。就任直後の発言だけに、このときはほとんど話題にならなかった。

 だが、新庄監督はその後、実際に他球団でくすぶっていた選手たちを次々と再生させた。ソフトバンクで未勝利に終わった田中正義は移籍後の2年間で通算100試合に登板し、6勝8敗45セーブ20ホールドをマーク。他にも水谷瞬、アリエル・マルティネス、郡司裕也、山本拓実ら、他球団から移籍した選手が活躍し、昨年2位に躍進したチームの原動力になった。新庄監督が今も同じ思いを持っているのなら、藤浪獲得の可能性はあるだろう。

「選手が伸び伸びとプレーする日本ハムのチームカラーは藤浪に合うと思います。制球力を改善するための色々なノウハウを球団側が持っているし、他球団から来た選手が溶け込みやすい環境です。同学年の大谷翔平がかつてプレーしていた日本ハムで藤浪が活躍するというのも、ドラマチックでいいですよね」(北海道の民放テレビ局関係者)

 藤浪はマリナーズでのメジャーのマウンドを目指し、オープン戦で投げ続ける。だが、メジャーへの昇格が実現しなかったときどうするか。藤浪の去就が気になる。

(今川秀悟)

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