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ここ最近のテレビバラエティー界でひときわ話題になっていたのが、TBSの『ザ・イロモネア』が8年ぶりに復活したことだ。2月24日に放送された『ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア~笑わせたら100万円~』では、ベテランから若手まで幅広い世代の芸人たちが終結。一発ギャグ、モノマネ、ショートコントなど5つのジャンルで1分以内に笑いを取るという本気の戦いに挑んでいた。
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中でも、劇団ひとり、バナナマンなどのMCクラスの芸人のパフォーマンスは見ごたえがあるものだった。彼らは、今ではほかのバラエティー番組では司会を務めることが多く、「その他大勢」的な扱いでテレビに出ることはほとんどない。ここで大きく失敗するようなことがあれば、その信用に傷がつく恐れもある。この番組では彼らのようなベテラン勢も若手に交じって、堂々とした態度で裸一貫の勝負を挑んでいた。
最後に挑戦していたのは、南原清隆と柳沢慎吾のコンビ。キャリア40年超え同士のレジェンドコンビの参戦に会場も沸き返っていた。そもそも今回の番組は、司会でもある南原の「還暦記念特番」という名目もあった。自らの還暦を祝うために、挑戦者として勝負に挑んだのだ。
南原・柳沢コンビは野球ネタ縛りを宣言して、すべての種目を野球ネタで乗り切ろうとしていた。最後の種目の「サイレント」では、声を出せない状況の中で、柳沢が口パクで「あばよ」とつぶやく「サイレントあばよ」を披露して、最後の1人を笑わせて、見事に賞金100万円を獲得していた。
サプライズ登場した有吉弘行
そんな大物揃いの中でも特に話題になっていたのが、「チーム・太田プロ」として参戦した有吉弘行だった。彼は劇団ひとり、アルコ&ピース、タイムマシーン3号を引き連れて舞台上に姿を現した。有吉の登場はオンエア前にも一切予告されておらず、視聴者にとってもサプライズだった。
毒舌キャラのイメージがある有吉だが、ここではやけに謙虚な態度を見せていた。「僕一人でやりたかったんですけれども、力不足ということで」と静かに語り、自分一人では不安だから同じ事務所のメンバーを集めて一緒に参加することに決めたという話をしていた。