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「コンパに出ることも」と陛下
「学校の外にお茶でも飲みに行きたいなとお思いになることは」
「そうですね、幸いコンパなんかの時には外に出ることもあります」
などと、くだけたやり取りもあった陛下の記者会見。しかし、将来の天皇となるべく、幼いころから「帝王学」としてさまざまな教養を学んできた陛下だけに、その一端がうかがえる会見だった。
学習院大学で史学科を専攻した陛下は、会見で歴史に興味を持ったきっかけについても明かしている。
「小学校の時なんですけれど、とくに仏像が好きで、奈良県に確か3回ぐらい行っていろいろと見たことを覚えているんです」
小学生だった陛下は、奈良や京都の史跡文化財を訪ねるうちに、御所の庭にも土器が埋まっているのではと考えて、シャベルであちこちを掘り返した。縄文土器のかけらを発見したのは、初等科5年生のときだった。
陛下は会見のなかで、土器を発見したエピソードについて触れている。
「それからちょうどこの御所の庭に、以前砂場があったんですけれども、そこを掘っているうちに、偶然に縄文土器だとか弥生土器を発見したこと、こういったこともひとつあります」
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続けて陛下は、やはり小学生のときに御所を散歩していて「奥州街道」という看板を見つけたと話し、
「つまり、鎌倉時代の時だと思うんですが、昔そこに街道が通っていた。その時なんか非常に言うに言われぬ興奮を味わったんです」
のちに古い地図を見たところ、「一里塚跡」と書いてあったことから藪の中を探した。その跡は見つからなかったが、それから「道」に興味を持ったと続けた。
また、小学生のときに母と松尾芭蕉の『奥の細道』を読んだことも、「道」への興味からだったことなどを、記者会見で明かしていた。