鶴岡果恋
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 今季の国内女子ツアーは、3月6日から沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で開催されるダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントでスタートする。

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 最近の女子ツアーは、ヒロインが次々に海を渡り世界最高峰の舞台を目指しているため、空洞化も懸念されてはいるが、それでも新しいヒロインが次々に誕生。昨季のメルセデス・ランキングでトップとなった竹田麗央は、その最たる例で、初優勝したと思ったらシーズン8勝を挙げる活躍を見せた。

 その竹田は、米ツアーとの共催で行われたTOTO ジャパンクラシックに勝利したことで、同ツアーの出場権を獲得。史上最多総勢13名の日本勢のうちの一人として今季から主戦場を米国に移したわけだが、例年の国内ツアーを考えると、今年も竹田のようなスターが生まれる予感がしてくる。

 特に国内ツアーはプロ入り後の年数が少ないプロたちの活躍が目覚ましく、例えば竹田は昨季がプロ3年目。この他、昨年のメルセデス・ランキング上位者を見てみると、川﨑春花がルーキーシーズンに日本女子プロを制覇すると、山下美夢有、岩井千怜、河本結はプロ2年目で初勝利を飾り、小祝さくら、岩井明愛は3年目、桑木志帆は4年目で初優勝を実現している。

 渋野日向子、畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花など現在、米ツアーでプレーしている選手たちもプロ入りから優勝までの期間が短いのが特徴だ。

 では、プロ入りから5年以上が経ち、今季の初優勝が期待できそうなプロはどのような面子なのだろうか。

 まずその筆頭と言えるのが金澤志奈だろう。1995年生まれの金澤は、8歳からゴルフを始め、ジュニア時代を経て中央学院大学に入学。2017年に大学を中退してプロゴルファーを目指すと、この年7月のプロテストで一発合格を果たした。

 その後、9月に行われたステップアップツアーの山陽新聞レディースカップでいきなり優勝すると、際立った活躍こそないものの、昨年はメルセデス・ランキング29位と躍進。リゾートトラストレディス3位タイなど、あと一歩で初優勝という場面も経験した。

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