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19日放送の「週刊ナイナイミュージック」(フジテレビ系・水曜午後11時)は、アイドルグループ、Aぇ! groupを迎え、「バラエティ逆指名ドラフト」を開催。“前から出たかった番組”、“出たら活躍できる番組”をAぇ! groupが逆指名。さらに、最新曲「Hello」も披露!声の大きさを活かした番組に出たいという、メンバー末澤誠也の過去の注目記事を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2022年7月7日に掲載されたものを再編集したものです。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
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やわらかな顔立ちからは想像もつかぬ強い言葉が、次々こぼれた。エンターテイナー、ピーター・アレンの生涯を描いたミュージカル「THE BOY FROM OZ」。この作品でピーターの同性の恋人、グレッグを演じるのが末澤誠也(Aぇ!group)だ。一度は芸能界を去る決意をしたものの、ある縁を機に、この道で生きることを選んだ末澤。今、その覚悟を明かす。
──初めてのミュージカルへの挑戦です。
自分がお客さんとしてミュージカルを見に行ったとき、ストレートプレイとはちがった「歌があるからこそ伝わるもの」をすごく感じたんです。だから一回チャレンジしてみたいなあってずっと思ってました。
いやー、でも想像以上に難しかったです。発声もそうですし、歌い方とか抑揚、あとは思いがあふれて台詞が歌になったっていう表現の仕方とか。僕らはライブでロックな曲を歌うことが多いんですけど、そういうときの“張る”発声とは全くちがいましたね。
──ピーターを演じるのは坂本昌行さん。ジャニーズの大先輩の恋人役を務めるわけですが、その難しさは?
坂本くんだから難しいというのはなかったです。それより、ピーターとグレッグの関係性をしっかり見せるのが難しくて。グレッグが出るのは2幕だけなんですけど、その短い時間のなかでピーターの人生の一番楽しい時期と地獄を見せる。ピーターにとって、それだけグレッグっていう存在は大きかったんです。
演出のフィリップ(・マッキンリー)さんにいろいろ教えていただいてからは、僕的にはだいぶグレッグが出せてきてるんかなって気がしてます。グレッグってけっこう不器用な男の人なんですよね。伝えたいことを面と向かって伝えられへんかったりする。僕も周りに不器用って言われるし、そういうところは似てるなと思いました。
──照れてしまう?
照れっていうよりも、まあいっかってなっちゃうんですよね、僕は(笑)。物事を俯瞰で見てるから、ドライなのかもしれないです。たぶん、グレッグはそうじゃないんですけど……。