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今夜以降、冬型の気圧配置が強まり、強烈な寒気が流れ込む見込みです。今回も、前回に匹敵する強さと長い期間の寒波になる恐れがあります。東海地方では、目先、今夜から19日(水)にかけて大雪に警戒が必要です。道路や鉄道などの交通機関に影響が出る恐れがあります。

寒気の流れ込みが強まるタイミングは2回

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今日17日は、上空に寒気を伴った気圧の谷が通過した後、日本付近は冬型の気圧配置が強まる見込みです。次の3連休にかけて、冬型の気圧配置は強弱をつけながら続くでしょう。
今回の寒波も長く居座り、雪と寒さの影響が長引きそうです。上空1500メートル付近は、マイナス9℃以下(平野部で雪の降る目安はマイナス6℃以下)の強い寒気が、東海地方を覆う状態が続く見込みです。
寒気の流れ込みが強まるタイミングは2回あり、1回目は今夜から19日(水)にかけてと、2回目は23日(日)から24日(月)頃となりそうです。

【岐阜県】19日(水)にかけての見通し

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今日17日の岐阜県は、上空の寒気の影響で、大気の状態が不安定になっています。夕方にかけて変わりやすい天気が続き、にわか雨やにわか雪があるでしょう。今夜には、冬型の気圧配置が強まるため、山間部を中心に雪の降り方が強まる見込みです。

目先、今夜から19日(水)にかけて、山間部を中心に平野部でも大雪に警戒してください。特に、明日18日は、若狭湾から帯状の雪雲が流れ込み、美濃地方でも積雪が多くなる恐れがあります。「警報級の大雪の可能性」が、飛騨地方では今夜から19日(水)にかけて、美濃地方では明日18日から19日(水)に、高まっています。
また、飛騨北部や郡上市、西濃の山沿いでは今回も降る雪の量が多く、積もっていた古い雪の上に、新たに多くの雪が降り積もる恐れがあります。比較的表層の雪が滑り落ちる「表層なだれ」に十分な注意が必要です。屋根からの落雪や、大雪や路面の凍結による交通障害にも注意してください。

【愛知県・三重県・静岡県】19日(水)にかけての見通し

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雪雲を流す上空の風向きが北西や北北西に変わると、愛知県や三重県にも雪雲が流れ込みやすくなります。

【愛知県】
今日17日は、夕方にかけて変わりやすい天気が続き、一時的に雨が降ったり、雪が舞う所もありそうです。明日18日は、日中を中心に雪の降る所がある見込みです。名古屋は、今のところ積雪の影響は小さいでしょう。19日(月)は、晴れる所が多くなりそうです。

【三重県】
今日17日は、夕方にかけて変わりやすい天気が続き、一時的に雨が降ったり、雪が舞う所もありそうです。今夜から19日(水)にかけて、北部を中心に雪が降り、大雪になる恐れがあります。
【予想される24時間降雪量 多い所で】
〇今日17日午前6時から明日18日午前6時まで
北中部 7センチ
南部  1センチ
〇明日18日午前6時から19日(水)午前6時まで
北中部 20センチ
南部  3センチ

【静岡県】
今日17日は、夕方にかけて変わりやすい天気が続き、西部や中部の山沿いで、一時的に雨が降ったり、雪が舞ったりする所があるでしょう。明日18日から19日(水)は、西部や中部の山沿いで雪の降る所がある見込みです。平野部は広く晴れますが、風が冷たく、厳しい寒さになるでしょう。

予想48時間降雪量 その後も増える見込み

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20日(木)以降も、寒気が居座るため、寒さと雪への警戒を緩めないようにしましょう。積雪となった場合は、冬用タイヤを必ず装備し、ノーマルタイヤでの運転は控えるようにしてください。2回目に寒気の流れ込みが強まるのは、23日(日)から24日(月)頃となりそうです。3連休にかけて、最新の気象情報と交通情報に注意を続けましょう。

除雪・防寒グッズの用意

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積雪が予想される場合には、以下のような除雪・防寒グッズを早めに用意しましょう。

① 融雪剤やスコップなど除雪用具の確認をしてください。直前に準備しようとすると、手に入らないこともあります。
② 電気やガスの暖房が使えなくなる可能性があります。カイロや湯たんぽ、灯油ストーブなど防寒グッズを用意しておきましょう。
③ 停電時にも情報が得られるように、電池式のラジオやモバイルバッテリーなどがあると安心です。
④ 低温で水道が凍結するおそれもあります。水道の凍結対策や飲料水の備蓄、生活用水用に浴槽に水をためておきましょう。

グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認し、積雪に備えるようにしてください。

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