メイン画像
この記事の写真をすべて見る

17日(月)から冬型の気圧配置が続き、少なくとも1週間程度強い寒気が居座るでしょう。今月に入って2度目の長期寒波となりそうです。今回は山間部を中心に降雪が多くなる「山雪型」の時間が長いと見込まれます。このため、山間部では前回以上の積雪となる所があるでしょう。平地でも風向きの関係で前回より降雪量が多くなる所もありそうです。大雪による交通障害に警戒して下さい。また、気温も低く、路面凍結や水道管の凍結にも注意が必要です。

今月2回目の長期寒波 影響長期化のおそれ

画像A

17日(月)から冬型の気圧配置が強まり、北陸地方の平地でも降りものが雪となる目安の上空1500メートル付近でマイナス9度以下の寒気が流れ込むでしょう。寒気は少なくとも24日(月・祝)までは居座る見込みです。先日2月4日頃からの寒波に引き続き、今月2度目の長期寒波となりそうです。

今回の寒気のピークは2回あり、1回目は18日(火)~19日(水)、2回目は23日(日)頃となりりそうです。いずれも北陸地方に大雪をもたらす目安となる上空5500メートル付近でマイナス36度以下の非常に強い寒気となりそうです。山間部を中心に短時間に強い雪のおそれがあり、除雪が間に合わず、車両スタック等、交通障害の発生するおそれがあります。

また、今回は上空1500メートル以下の地表に近い所の寒気は前回よりも強いという特徴があります。このため、降った雪は解けにくく、なだれや屋根からの落雪などのリスクも高まるでしょう。気温の低い状態も続くため、路面凍結や水道管の凍結にも注意が必要です。

警報級の大雪のおそれ

画像B

17日(月)は、次第に冬型の気圧配置が強まり、夜には北陸地方の上空1500メートル付近でマイナス12度以下の強い寒気が流れ込むでしょう。特に18日(火)~19日(水)は、上空5500メートル付近でマイナス36度以下の強烈な寒気が流れ込む見込みです。

このため、北陸地方は山沿いや山間部を中心に大雪となり、平地でも大雪となる所があるでしょう。18日(火)~19日(水)は警報級の大雪となるおそれがあります。大雪による交通障害に注意・警戒してください。また、北西の風が強まり、沿岸部を中心に雪を伴った強風に注意して下さい。新潟県の佐渡では警報級の暴風となる可能性があります。また、高波にも注意・警戒が必要です。

予想降雪量 山間部を中心に大雪

画像C

17日(月)は、山間部や山沿いから次第に雪に変わり、午後には平地でも雪に変わるでしょう。予想降雪量は、19日18時までとなっていますが、冬型は24日(月・祝)にかけて続き、更に降雪量が増える見込みです。最新の情報に十分に注意して下さい。

今回は山雪型が長いのが特徴 ただ、平地も油断禁物

画像D
画像E

今回の寒波は、現段階では北西風のいわゆる「山雪型」の時間が長い見込みです。2月4日頃からの前回の寒波では里雪の時間が比較的多かったことから、山間部では前回の寒波以上の積雪になるおそれがあります。
また、福井県の嶺南地方では前回は西寄りの風の時間が長く、小浜など比較的降雪量の少ない所がありましたが、今回は北西風となって雪雲がより入りやすい風向きとなるため、前回より降雪量が多くなりそうです。

その他の平地でも油断は禁物です。20日(木)以降は上空の寒気が居座った状態で等圧線の間隔がやや緩むため、北西からの風がやや弱まる時間がありそうです。特に2回目の寒気のピークとなる23日(日)頃は、JPCZの北側の風の弱い領域に入り、石川県の沿岸部で陸からの東風と海からの北寄りの風がぶつかり(=収束すると言います)金沢など平地でも局地的に降雪が強まる可能性があります。

局地的な風の予想は直前まで変わることがあるため、最新の情報に十分に注意し、平地の方も雪への備えを万全にして下さい。

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼