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東京都内の花粉の飛散量は、予測最大値と比較してまだ1%未満となっています。来週は強い寒気の影響で、厳しい寒さの日が多く、花粉の飛散量は、16日(日)から21日(金)にかけても「少ない」所が多い見込みです。

千代田(東京都) 去年は2月下旬から飛散量が急増

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上の図は、東京都千代田区の去年(2024年)の2月1日~3月31日までの花粉の飛散量です。2月後半になって、花粉の飛散量が増え始め、2月下旬からは飛散量が急増し、1日に100個/cm2以上飛ぶ日が多くなりました。ピーク時には300個/cm2以上の飛散となった日もあります。

東京都内の花粉の飛散量 まだ予測最大値の1%未満

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今年(2025年)は東京都内で花粉の飛散開始は早くなりましたが、まだ花粉の飛散量は急増していません。花粉の予測最大値との比較をみますと、まだこれまでの飛散量は各地で1%未満となっています。

花粉の飛散量まだ少ない 本格飛散は?

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花粉の飛散量は16日(日)から21日(金)頃にかけても東京だけでなく、まだ広い範囲で「少ない」見込みです。

来週は再び強い寒気が流れ込み、寒気が長く居座るでしょう。厳しい寒さが予想され、花粉の飛散量は急には増えない見込みです。ただ、「少ない」飛散量でも症状が出る場合がありますので、花粉症の方はマスクなどで対策をしておくと安心です。

寒気が抜ける2月末頃からは花粉の飛散量が急に増える恐れがあり、万全な対策が必要になりそうです。

花粉が飛びやすい条件

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花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。

① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。

② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。

③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。

花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。

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