関谷幸樹さん(右)、関谷理化さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年2月17日号では、関谷理化・深川蒸留所の関谷幸樹さんとリカシツ・理科室蒸留所の関谷恵子さん夫婦について取り上げました。

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2人が34歳のときに結婚。2匹の大型犬と暮らす。

【出会いは?】共通の知人が企画したバーベキューで。妻はこのとき、夫から日焼け止めクリームを塗るよう勧められたが、夫の記憶にはない。

【結婚までの道のりは?】出会いから約3年後、久しぶりに再会。自然と付き合うようになり、約6年の交際を経て結婚に至った。

【家事や家計の分担は?】料理好きの夫が食事を作り、洗濯などほかの家事は妻。財布は別、家計は夫が担う。

夫 関谷幸樹[51]関谷理化 代表取締役 深川蒸留所 CFO

せきや・こうき◆1973年生まれ、東京都出身。理化学ガラス問屋の3代目。製品企画・製造・販売。アンテナショップ「リカシツ」や「理科室蒸留所」、クラフトジン製造「深川蒸留所」などの新事業にも取り組む

リカシツを始めたとき、社内でこういうことをできる人がいなかった。うちは理化学ガラスを研究職に販売してきた会社なので、アンテナショップというBtoCビジネスは未知の世界。職人の仕事創りや技術継承が目的とはいえ、必ずしもみんなが応援してくれるわけでもなく。

 とりあえず人は雇ったけど、レジも在庫補充もうまくまわらず困っていたら、ずっと販売の仕事をしてきた妻が見に来て、気付いたことをどんどん助けてくれた。僕から「頼む」と言ったことは一度もない。でも、社員の説明を横で聞いて製品の本来の使い方を全部覚え、違う使い方の提案もしてくれる。今では店の全てを彼女がまわしています。

 非常に負けん気が強いんですよ。普段そういう雰囲気はないんだけど、追い込まれたり何かと対峙したりすると、すごい力を発揮するスーパーサイヤ人的なところがある。そういうところにはいつも気合を入れてもらってますね。

 なかなか言葉にできない世代ですが。感謝しております。

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お酒をよく飲むので、とにかく健康で長生きしてほしい