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そこだけに注力することで、自分の感性みたいなものを分散せずに済んでいるといいますか。お客さんもおそらく、「みなさんのためにやっています」ではなく、その人がその人を生きていることに魅了されるのではないかというのが、今のところの結論。ともすれば自分自身もダマされてしまいそうになる息苦しい世の中で、いかに自信を持って堂々と自分でいられるか。エンターテインメントにおいては、それがとても大事な気がしています。
(取材・文/森 朋之)
さいとう・ゆき/1966年9月10日生まれ、神奈川県出身。1984年、『少年マガジン』(講談社)第3回ミスマガジンでグランプリに選ばれる。同年、明星食品「青春という名のラーメン・胸騒ぎチャーシュー」のCMが話題を呼ぶ。1985年2月、『卒業』で歌手デビュー。4月『スケバン刑事』(CX)で連続ドラマ初主演。12月公開『雪の断章 -情熱-』で映画初主演。各映画賞の新人賞を受賞した。1986年に連続テレビ小説『はね駒』(NHK)のヒロインを演じ 、1987年『レ・ミゼラブル』で初舞台を踏む。以降女優、歌手として幅広く活躍。2006年には宮藤官九郎脚本のドラマ『吾輩は主婦である』(TBS)の主演が評判を呼び、改めて注目される事となる。2017に公開した是枝裕和監督作品映画『三度目の殺人』での演技が評価されブルーリボン賞助演女優賞を、2020年に常盤司郎監督作品『最初の晩餐』で第34回高崎映画祭 最優秀助演女優賞を受賞した。2025年2月21日に歌手デビュー40周年を記念した武部聡志プロデュースによるセルフカバーアルバム第二弾『水響曲 第二楽章」をリリース。また、1989年開催の「YUKI's TOUR ONE・TWO」以来実に36年ぶりとなる全国ホールツアーが開催される。
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