カトパンこと加藤綾子
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 中居正広さんが起こした女性とのトラブルをめぐる騒動が未曽有の展開を見せる中、フジテレビ看板アナの「~パン」シリーズも疑問視される事態となった。

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「~パン」とは、2000年から17年間で10人の同局女性アナが司会を担当した深夜のトークバラエティー番組シリーズ。千野志麻が司会を務める「チノパン」から始まり、その後も高島彩の「アヤパン」、生野陽子の「ショーパン」、加藤綾子の「カトパン」、松村未央の「ミオパン」、山崎夕貴の「ヤマサキパン」、三田友梨佳(愛称:ミタパン)の「ミタパンブー」、三上真奈の「ミカパン」、永島優美の「ユミパン」と続き、17年放送の久慈暁子による「クジパン」でひとまず途切れることとなった。

 番組名がそのまま司会者の愛称として定着したが、このフジ独自の文化についてタレントのフィフィは1月15日、自身のXに「フジの女子アナの名前の後ろに~パン~パンって付けて呼んでたアレって、ほんとなんの意味があったの?」と投稿。

 加えて元放送作家の長谷川良品氏は、同21日配信のYouTube動画で、同20日時点で月9のスポンサーが製パン会社「フジパン」など2社まで減少したことに触れつつ、「パンという愛称はフジテレビの“女子アナ商品化”の象徴ですよね」「スポンサーが大量離脱する中、フジパンが月9にクレジットされることに皮肉めいたものを感じます」などと私見を語っていた。テレビ制作会社のディレクターが話す。

「初代の番組『チノパン』は先月27日付でフジテレビの社長を辞任した港浩一氏が総合プロデューサーを務めていたとか。当初は千野さんとボトムスの『チノ・パンツ』をかけた名称でしたが、新人女性アナをアイドル化させることに成功したことから、長らく『~パン』シリーズが継続。エースアナの登竜門として定着した一方、歴代司会者はバラエティーのイメージが強まることから、元同局アナウンサーの中野美奈子さんは新人時代、『報道志望だから』と打診を断ったそうです」

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「パン」がシリーズ化した背景