日本海側の大雪のピークは超えましたが、明日10日も雪の降る所があるでしょう。12日は南よりの風が吹いて、全国的に気温上昇。積雪の多い地域では雪解けが進むため、融雪災害に注意が必要です。2月後半になると、関東から九州では最高気温が平年より高い日もあり、スギ花粉が本格的に飛ぶ所があるでしょう。早めの花粉症対策を心がけてください。
明日10日 北陸から北の日本海側は雪 晴れる所も空気ヒンヤリ
明日10日(月)は、雪の範囲は狭くなりますが、上空にはまだ寒気が居座ります。北海道から東北の日本海側や北陸では断続的に雪で、一時的に降雪が強まる所がありそうです。ふぶく所があるため、見通しの悪さにご注意ください。
関東から九州は広く日差しが出ますが、日本海側では所々で雪や雨が降るでしょう。太平洋側でも山間部では、雪雲の流れ込むことがありそうです。
日中は風がおさまりますが、空気は冷たいままです。最高気温は、日差しの届く東海から九州でも10℃に届かない所がほとんどで、寒さ対策が欠かせません。空気の乾燥した状態も続くため、火の元でけでなく、ノドのケアにも気を配りましょう。
12日 気温上昇 積雪の多い地域は「融雪災害」に注意
11日(火・建国記念の日)は高気圧に覆われて、日本海側の雪は止む所が多いでしょう。関東から九州は晴れて、最高気温は10℃を超える所もあるでしょう。厳しい寒さが続いただけに、日差しにホッとできそうです。
ただ、天気は早くも下り坂です。12日(水)は日本付近を低気圧や前線が通過するため、日本海側から雨の範囲が広がってきそうです。東北や北陸でも雪ではなく雨の降る所が多いでしょう。前線が通過する際は、雨脚が強まったり、雷が鳴ったりする所もありそうです。北海道でも、湿った雪や雨が降るでしょう。雪解けが進むため、屋根からの落雪や雪崩、道路の冠水など「融雪災害」に注意が必要です。
全国的に南よりの風が強まり、気温がグンと上がるでしょう。最高気温は東京都心や福岡で13℃から14℃くらいで、日差しがたっぷり届く関東では3月並みの暖かさになりそうです。
急な雪解け 注意点は
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。
①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
②気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は、頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
17日~22日 関東から九州 スギ花粉の飛散が本格化
17日(月)~22日(土)は、北海道から東北の日本海側や北陸では雪の降る日が多いでしょう。雪解けが進んだ後に、新たに雪が積もる可能性があるため、路面状況の悪化に注意が必要です。
関東から九州では晴れる日が多く、最高気温はこの時期としては高い日もあるでしょう。
2月後半になると、関東から九州ではスギ花粉の飛ぶ量が増えて、2月下旬から東京や福岡など花粉が本格的な飛散になる所もありそうです。花粉症対策は早めに行っておきましょう。