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花粉の飛散量は、九州から関東で13日(木)にかけて「少ない」見込み。週明けは次第に寒さが和らぐものの、12日(水)は南よりの風が強まりそう。スギ花粉の飛散のピークはまだ先ですが、油断せずに対策を。

スギ花粉 九州から関東「少ない」

この先もしばらく、花粉の飛散量は九州から関東で「少ない」予想です。

今日8日(土)と9日(日)は太平洋側でも大雪になる所があり、気温も低く、花粉の飛散は抑えられそうです。10日(月)は冬型の気圧配置が緩み、11日(火)にかけては寒さも和らぐでしょう。

12日(水)は西から天気が下り坂で、南よりの風が強まりそうです。東京都心の最高気温は、12日(水)と13日(木)は15℃くらいまで上がるでしょう。花粉の飛散量のランクが「少ない」でも、雨の前後はこれまでに比べると花粉が多く飛ぶ可能性があります。油断せず、対策を心がけてください。

スギ・ヒノキ花粉のピーク時期

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スギ花粉が非常に多く飛ぶピークの時期は、福岡・高松・東京で2月下旬からの見込みです。3月上旬から中旬には、広島、大阪、名古屋、金沢、仙台など広い範囲でピークとなるでしょう。各地とも、おおむね例年並みの時期で、ピークの期間は10日から1か月ほど続く見込みです。また、ヒノキの花粉のピークはおおむね3月下旬から4月上旬になるでしょう。3月の気温が高めに推移することから、ヒノキのピークは例年より早い予想で、期間は5日から2週間ほど続く見込みです。仙台はヒノキの飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れないでしょう。

強い風が吹く日や、急に暖かくなる日には、花粉の飛散が極めて多くなり、1平方センチメートルあたり100個以上観測される日がありそうです。花粉情報や気象情報を確認して、万全な対策を心がけましょう。

外出時の花粉対策

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花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

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