東海地方は、今夜(7日)から雪の降る範囲が広がり、普段あまり雪が降らない場所でも積雪の恐れがあります。また、岐阜県は、すでに記録的な大雪となっている所がありますが、明日8日にかけて、再び警報級の大雪に警戒が必要です。道路や鉄道などの交通機関に影響が出る恐れがあります。
今夜(7日)から積雪エリア拡大 土日にかけての雪の見通し
明日8日にかけて、冬型の気圧配置が強まり、上空には再び強い寒気が流れ込む見込みです。
【今日7日】
岐阜県山間部を中心に、雪が降りやすいでしょう。今夜から、再び発達した雪雲のかかる所があり、短時間のドカ雪に警戒が必要です。東海平野部でも、上空の気圧の谷の影響で夕方以降は段々と雪雲が広がり、名古屋など濃尾平野周辺でも雪が降りそうです。
【明日8日】
強い冬型の気圧配置が続き、寒気が居座る見込みです。岐阜県では、平野部も含め警報級の大雪となる所があるでしょう。短時間で積雪が急増する恐れがあり、車の立ち往生など交通障害に警戒してください。愛知県や三重県でも、午前中は、上空の北西~北北西の風にのって、雪雲が流れ込みやすくなりそうです。
【9日(日)】
冬型の気圧配置が続きますが、大雪の峠はこえる見込みです。岐阜県山間部を中心に雪が降り、積雪がさらに増える所があるでしょう。
10日(月)になって、ようやく上空の寒気が抜けるため、雪の降り方は落ち着く見込みです。
名古屋 雪はいつ降る? 明日8日朝にかけての予想天気分布
今夜(7日)以降、太平洋側の地域まで、雪の降るエリアが広がる見込みです。名古屋など濃尾平野周辺は、今夜(7日)から明日8日明け方頃にかけて雪雲が流れ込みやすく、雪が降るでしょう。雪雲が同じような場所に流れ込み続けた場合は、短時間で一気に降り積もる恐れがあります。明日8日朝になると、名古屋より西の地域で雪が降りやすいでしょう。
明日8日のお出掛けの際は、積雪や路面の凍結に注意してください。冬用タイヤを必ず装備し、ノーマルタイヤでの運転は控えるようにしてください。
明日8日の日中は晴れ間が戻りますが、名古屋は最高気温6℃予想と、非常に厳しい寒さとなる見込みです。
9日(日)にかけての予想降雪量
9日(日)にかけて、飛騨北部や郡上市、西濃の山沿いを中心に、降る雪の量が多くなるでしょう。すでに記録的な大雪となっていますが、この先、積雪はさらに増加する見込みです。また、愛知県や三重県、静岡県の山沿いでも、積雪が増えるでしょう。
東海平野部でも、今夜(7日)から明日8日は、雪が降り積もる所がありそうです。岐阜市でも積雪、関ヶ原町でも、降る雪の量が多くなる可能性があります。最新の気象情報と交通情報をこまめに確認するようにしてください。
名古屋 過去10年の2月の積雪状況
過去10年(2015年~2024年)を振り返ると、名古屋で2月に積雪を観測したのは3回で、2017年、2021年、2022年で、いずれも1センチの積雪でした。2月だけを見ると、最近は積もった雪の量は多くありませんが、さらに遡ると、10センチ以上の積雪となった年もあります。雪に慣れない地域のため、万が一のため、今日7日夕方までに雪への備えをしておきましょう。
ノーマルタイヤの危険性
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。