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気象庁が発表した1か月予報によりますと、この先1か月の平均気温は、北日本で「平年より高い」でしょう。積雪の多い所では、雪崩や屋根から落ちる雪に注意が必要です。2月後半以降は、東・西日本で早春らしい気温が続き、スギ花粉が次第にピークを迎えるため、万全な対策を心がけてください。

3月初めにかけて 北日本でいつもより暖かい

列島には、今シーズン最強・最長寒波がやってきていますが、大寒波の後は、北と南で、気温が大きく変わりそうです。

気象庁は6日、1か月予報を発表しました。それによりますと、この先1か月全体の平均気温は、北日本で「平年より高い」でしょう。東・西日本は「ほぼ平年並み」、沖縄・奄美では「平年より低い」予想です。

また、北・東・西日本の日本海側では、降雪量は「ほぼ平年並み」の予想です。

今回の大寒波により、日本海側では平年を上回る積雪の所が多くなっていますが、この後は、北日本を中心に、いつもの年より暖かくなるため、雪どけが進みそうです。雪崩が発生しやすくなるおそれがあり、歩く際は屋根から落ちる雪にも、注意が必要です。

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週ごとに詳しく見ていきます。

2月8日~14日の平均気温は、北日本では「平年より高い」でしょう。北国でも、寒さの出口が見えてきそうです。一方、まだ寒気の影響を受けやすい沖縄・奄美・西日本では「平年より低い」予想です。

2月15日~21日の平均気温は、北・東・西日本は「平年並み」でしょう。沖縄・奄美では、前の週よりも寒さが少しずつ解消して「平年並みか低い」予想です。

2月22日~3月7日の平均気温は、北日本では「平年並みか高い」でしょう。東・西日本は「平年並み」が続いて、沖縄・奄美でも「平年並み」の予想です。

ただ、これはあくまでも平均気温です。時折、寒の戻りがありますので、天気予報をこまめにチェックして、日々の気温の変化や、朝晩と日中の気温の変化に、ご注意ください。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

スギ花粉 西・東日本で 本格化へ

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2月後半からは、東・西日本では早春らしい気温が続くため、徐々にスギ花粉のピークを迎えるでしょう。

日本気象協会が発表した「2025年スギ・ヒノキ花粉のピーク予測」によりますと、2月下旬以降、福岡・高松・東京など、次第にスギ花粉がピークになりそうです。今年は、東京などいつもの年よりも早くスギ花粉が飛び始めている所もありますので、長期戦になる可能性があります。

花粉症の方は、早い時期から、しっかりとした対策を心がけてください。

桜前線スタートまで あと1か月半

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春の花は、スギだけではありません。この先1か月、気温がどんどん上がることによって、桜の開花も近づくでしょう。

日本気象協会が発表した「桜の開花予測」によりますと、2025年の桜の開花は、西日本は平年並み、東日本では平年並みか早く、北日本は平年より早いでしょう。

今年の桜の開花は、3月20日に福岡と高知からスタートする見込みです。東京では22日に、名古屋では23日に、大阪では25日に開花し、3月末までに九州から北陸にかけての広い範囲で開花するでしょう。

桜前線のスタートまで、あと1か月半あまり。受験生の皆さんは「サクラサク」便りに向かって、全力を尽くせますよう、体調管理にご注意ください。

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